2017年11月

北風が強くなり冬が一気にやってきたと言う感じの今年の冬。暖房対策は気になるところだ。
うちの艇には2種類の暖房がある。ひとつはエアコンのヒーター、もうひとつはFFヒーター。
エアコンの方は電気を使うので、航行中は使えない。それに夏同様に騒音もあるので、あまり使いたくない。
FFヒーターの方はディーゼル燃料、つまり軽油を燃やして暖をとるタイプで機械はスタン側のコクピットロッカーの奥底に設置されておりキャピン内まで動作音は殆どしない。しかし、暖房をするには燃料を消費するので、マリーナでは陸電の電気を使いたい。
そこで第3の暖房器具を考えることにした。ひとくちに暖房器具といってもいろいろあるけれど、大袈裟なものは邪魔になるし、航行中のヒールを考えると軽くて簡単にキャビン内のロッカーにしまえるものがいい。そして安全なもの。…と考えると答えは小型のセラミックヒーターが良いのではないかと言う結論に。

なんでもネット通販の僕としては、安くて強力なセラミックヒーターを探したが、なんだかネットで見るものは安いとどれも頼りなさそう。しっかり暖まりそうなのはやっぱり高いし大きい。…と暫くは買えずにいた。
マリーナの近くに大きなホームセンターがあり、そこに行った時に、暖房器具が並んでいたのでちょっと見てみると、ネットで出ていた格安セラミックヒーターがネット価格より安くで出ている。箱に書いてある能力を見てみると、6畳までという表記。まあ、家とヨットじゃ断熱の違いがあるからなんとも言えないけれど、キャビンは6畳の部屋に比べれば絶対に小さいから、これでいけるのでは⁈と思った次第。大きさはかなり小さく、オフィスの机の下に置いて足元を温める位のサイズ感でホントに6畳用なんだろうかと思わせるが、値段がかなり安くて、とりあえず買ってみる事にした。

艇に戻って箱から出してみると、やっぱりかなり小さい感じはするけれど、動かしてみるとかなりの勢いで暖気が出てくる。まあ、真冬はどうかわからないが、とりあえずこれで今年の冬を迎える事にした。


うちの艇は古いので手入れやメンテするところがとにかく多い。日焼けや紫外線による劣化で木部はニスが剥がれたり、スレにより塗装部が薄くなる、カバー類などの布関係は、糸が紫外線でもろくなり縫い目がほつれてきたり、破れが生じたり、紐やロープ類が劣化するなど、とにかくマメに補修してやらなきゃいけない。これを面倒だと思う人は古い艇を持つべきではないと思うし、塗ったり貼ったり、縫い物したり…とこういうことも楽しめる人が古いヨットを楽しめる人だと思う。お金があれば業者に頼んでメンテナンス修理をすれば、いつもピカピカのベストコンディションは保てるだろうけれど、いろんなところを手入れするからこそ、その艇に愛着もわいてくるものだと僕は思う。
確かに、縫い物なんて普段する事がないし、目もだんだん細かいものが見えづらくなってきているので、細かい仕事は面倒臭いと思いがちな年代に差し掛かっているけれど、僕はキャビンの中でチマチマ縫い物をするのも何だかんだ楽しい。
まあ、こういう事が好きなんだろう。決して仕上がりはプロがやったような綺麗なものではないけれど、ガタガタの縫い目もご愛嬌。近くでじっくり見られなけりゃわからない。
艇を動かすだけでなく、こういうことも自分の艇だから楽しみにできる。

11月の文化の日の三連休、マリーナから清水港に出てみたら、フェリー埠頭の手前に大きなトールシップが停泊していた。日本の大型帆船(トールシップ)と言えば、日本丸と海王丸が有名だけど以前に横浜のドックにメンテナンスで来ている海王丸を遠目に海上から見て以来、何度か東京湾で遭遇したことがあり、日本丸も横浜みなとみらいに居る時に何度か目にしたことがあるけれど、近づいてみたことは無く、今回は海から愛艇MALU号で接近して記念写真をパチリ!

やっぱりデカイし帆船は美しい。

ホームポートでの船中泊時の夕食は、昼間のセーリング疲れからいつもコンビニで買ったものを艇内のレンジでチンして食べると言うのがいつもの流れ。最近のコンビニはお弁当類だけでなくレンジでチンの冷凍食品も充実しているので夫婦2人でも結構な回数いろんなバリエーションで食事できるし、コンビニはマリーナの目の前とセーリングを終えてビールを飲んでも歩いて行けるので超お手軽。しかし、さすがにバリエーションも尽き飽きてきたので今回は何か簡単なものを作ろうと言うことに。そこで船の中で最も洗い物が少なく簡単な料理は?と考えてみたところ、その答えは鍋物!まあ家でも凝った料理なんてやったことないから、いつもお手軽簡単料理ばかりだけど鍋物は圧倒的に洗い物が減らせるのがいい。それに肌寒くなってきた夜にはうってつけだ。

ようやく晴れの週末三連休を迎え、愛艇でとにかく海に出ようと東京の自宅を朝5時過ぎに出発。東名での渋滞もなくマリーナ到着7時過ぎ、諸々出港準備をしたりで9時前には出港。

マリーナから清水港の湾内は台風で出た漂流物で流木、木の枝、ゴミ類が風向きによって列をなして浮いていて、中には数メートルの大物もあるので操船は気を抜けない…。

港の灯台を抜け駿河湾に出ると7ノット近くの風なので直ぐにセイルアップにジブも展開でのんびりセーリング開始だぁ!と帆走り始めると、何か金属片が風に乗ってカランカラン…と降ってくる。あれ?何だろうとマスト脇に落ちたものを拾いに行くとアルミの仕切り板のようなもの…これ何だろうと上…を見上げてみたら、マストのリグに取り付けてあったレーダーリフレクターがだらりと垂れ下がり筒の中の反射板が今にもこぼれ落ちそうな状態に…(オーマイガー)
折角これから西伊豆目指してセーリング…という矢先にこれだ。台風で壊れてしまったようで、このままでセーリングを続けて修理不能になるのも嫌なので、直ぐにセールタウンしてマリーナに戻ることに。

戻りがてらリフレクターの状況を下から確認すると、組み立て直せば何とかなりそうだったので取り外しや修理段取りを考えながら帰港。舫を掛けて直ぐにマストに登りリフレクターを外して下に降り、落ちてきた部品を組み直しビニールテープで補強して組み直し後に直ぐにマストに登り取り付けを終える。時間にすれば20分ほどの作業。

外してみたら、かなり老朽化していて以前にもビニルテープで補修した形跡があり、今回も手元にあるのはビニルテープだけなので直ぐに紫外線でダメになってしまうだろうけど、この連休はひとまずこれで応急処置完了。

作業後お昼を食べて再出港したら、午後の駿河湾は鏡のような風無しべた凪状態…陽がさしポカポカ陽気、夕方前に陽が西に傾き始めたら風が出てくるだろうと予想してとりあえず大瀬崎方面へ機走でクルージング。大瀬崎灯台が見え始めたところで戻り時間を考えてUターンして清水港に向かい始めたら、徐々に風が出てきたのでセールアップ。7ノットオーバーのスピードで港まで戻ってくることができた。

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