2017年05月

本日、岡山日生港にてヨットの引渡しを受けました。

船内外を一回り確認し、事前に送っておいた荷物の荷解きをしただけで、その他の回航準備は回航をお手伝い頂けることもあり全て前オーナーさんが事前点検から食品等の買い出しまで、準備万端整っている状態でした。

艇で2時間弱、独りの時間を過ごしあらためて艇(ふね)の各所をじっくり見ていると、ようやく艇のオーナーになったんだと言う実感が少しずつ湧いてきました。

前オーナーさんのご自宅で明日からの回航をお手伝い頂くもう一人のベテランヨットマンの方とも顔合わせ、夕食をご一緒させて頂きながらヨット談義や前オーナーさんのセーリング記録ビデオを見せて頂いたりと、とても楽しく有意義なひと時を過ごすことが出来ました。

明日は午前3時出航と言うことで、早くにお開きで前オーナーさんのご自宅に泊めて頂けることに…。ホント、何から何まで有難いことです。
この艇との出会いが無ければこんな形で回航を迎えることは出来なかったと思います。
本当にいい艇を、そしていい人との出会いがあって、僕のヨットライフの始まりはとてもよい形でスタートを切ることができました。




ついに明日から回航がスタートする。明日朝早くに出航できるように今日は車で清水のマリーナまで行き、そこから岡山県の日生まで電車移動。

マリーナには見学に行って以来だったが今日は休業日でクラブハウスに入ることは出来ず、そのまま静岡駅へ向かった。
清水って清水エスパルスの清水だが、市町村合併で静岡県清水区になっていたのを最近まで知らなかった。マリーナへのアクセスも比較的良く周辺には色々な商業施設もあって便利そうだ。今朝は朝早かったので、開いてるのはコンビニだけだったけどね…。

ヨットを持って本格的にやっている人の多くが、大学や高校時代にヨット部だったとか、子供の頃から憧れていて大人になって(又は子供の頃に)ヨット教室に通いディンギーから始めたと言う人が多い。
しかし、僕の場合はヨットというものを意識したことがあるのが何十年前の話。小学生の頃に隣家のおじさんがコンクリート製の自作ヨットを作ったから乗ってみるかい?とお誘いを受けたのが最初だった。その時には結局乗れず仕舞いだったが、ヨットに一度乗ってみたいとずっと思っていた。そして時は過ぎ…3年半くらい前の事、以前勤めていた会社のお客様であったとある会社の社長さんが相談したいことがあるということでお会いした際、仕事の話が終わった後の雑談でヨットに乗ってみないかとお誘いを受けた。

どうして僕を誘われたのかと尋ねてみたら、海が好きだというしダイビングのイントラだったなんて話も過去にしていた様で、ヨットやれるんじゃないかと思って… ということだった。
ある程度の大きさのクルーザーヨットになると動かすのにクルーが必要ということで、海や船に関わりがあった僕ならスムーズに入ってこれるだろうと思われたみたいだ。

ボートや漁船の経験はあったけれど、ヨットの経験は全くなかったので、初セーリングの時に感じたのは、ヨット動かすのって結構大変なんだ…ということ。34フィートのクルーザーでも風が上がってくると20度近くヒールし(風速が上がってくると風下側に船が傾いて帆走り)始め、体を支えたり艇の上を動き回ったりと結構体を使う。何事も慣れてくると最低限の動きで体の使い方も変わってくるものだが、これは幾ら大きなクルーザーでのセーリングでもスポーツなんだと感じた。

いい経験をさせてもらい、僕はそのままヨットにハマっていった。



(写真はニュージャパンヨット ミラベル375より)



ヨットにハマってからと言うもの、ヨット関連の本を数えきれないほど買い漁っては読んできた。…そう、僕はハマると本に走る傾向があり、とにかくうちには本屋が出来そうなくらい、様々な本があった。今は過去形…ヨット関係の本が急激に増えるだろうから置場確保のためにも大量に処分した。

困ったもので最近の街の本屋からは、ヨット関係の本は全くと言っていいほどに置かれなくなった。ヨット関係で最も古くからある雑誌の『舵』ですら、今は一部の本屋でしか扱っていない。まあ、アマゾンなどのネット通販で書籍類は殆ど何でも買えるようになったから、街の本屋は売れ筋しか置かなくなったと言うことか…。

しかし、日本は海に囲まれた海洋国なのに一冊も本屋の棚にヨット関係の本が無いという事から見てもヨットで遊ぼうと言う人が如何に限られているか、更に世間一般からヨットと言うワードは既に消えてしまったのでは… これではヨット人口が増えないのも仕方ないのかもしれない。

また近年、ヨット関係の新著は殆どない。売れない本は出版しないと言うことか。やっぱり頼みの綱はアマゾンか…。最近物凄く古いヨット関連の書籍が電子化されて出てきつつある。僕にとっては嬉しい限り。

因みにリアル本が積んであるのが好きな積読家の僕は、古本でもヨット関係であればついついポチッと購入ボタンを押してしまうので、最近は昭和それも僕の生まれ年より古い本が積まれつつある。



艇の契約や支払、登録、保険加入、係留地の手続きなどが先週中に全て終わり、あとは回航するだけとなった。

回航は、前オーナーがかなりの猛者でお付き合いいただけるとの事で、前オーナーとお知り合いの方の2人のベテランヨットマンの協力を得て6月1日の出港で回航をスタートする予定だ。折角だから明るいうちだけ走って無理せず楽しみながら回航しましょうと言う話になった。

僕にとっては初めての300マイル超のロング航海となるので、ベテランヨットマンのお二人にいろいろと教えを乞いながら数日を過ごせる機会を得ることができることになった。前オーナーは沖縄まで行き、さらに沖縄にしばらく艇を置き琉球諸島を巡ったのちに戻ってきたと言う猛者で様々な話が聞ける事だろう。当然、艇の事も細かく実地で教えていただける貴重な時間となる事は間違いない。

楽しみだ。




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