うちのヨットにはVHFの固定型無線機が元から積まれている。これを使うためには第二級海上特殊無線技術士と言う国家資格を取得する必要がある。独学で一発試験で取る方法もあるそうだが、養成課程を利用して2日間で集中して取ることに。

無線と言ってもいろいろあるもんで、講習会を受けるとその辺の話が聞けるので、免許を取るためだけでなく勉強になる。しかし、こう言う講習会はとにかく眠い…。もうちょっと眠気も覚めるような面白い話をしてくれてもいいのになぁ。
 


日本では船を持つと船名をつけなればならないそうで、自動車の車検と同じく船にも船検がある。その船検証に船種及び船名という欄があるのだ。実はクルマの車検証にも車名という欄があるけれど、自分でクルマの名前を付けたことなど一度もない。こちらはもっぱらメーカー名がカタカナやアルファベットで記載されいたりする。
船の世界では船名は重要なようで、必ず名付けなければならない。

後日談だけど、船を取得するための手続きに入ると、いろんな場面で船名は?と聞かれたり、書き込んだりと言うことになる。

さてさて、名前を付けると言っても困ったもので、考え始めたら夜も眠れない…。ある人の船は愛妻のニックネームだったり、法人所有の船なら会社名とか、とあるベテランヨットマン曰くは船名は面白いものにするのが一番とか…、日本船には最後に丸を付けたりするとか、世界的には船には女性の名前が多く付けられるなどなど、全く参考にならない。

適当に好きな単語の候補を書き出したりしてみたが、それも何かしっくりこない。そこで名付けるにあたって先ずは条件を決めて、それにあった名前を考えてみることにした。

先ずは、ハワイ語にする。(ハワイ好きなのでハワイ語は外せない)
次に、短く簡潔。(長いのは覚えにくい、書く時にも簡単な方がいい)
そして、コレは重要と思ったのが、縁起や語感が良いこと。(やっぱり海に出て行くものなので縁起が悪いのは全てにとって良くない。単語の語源を調べると意外に良くない事や自分が嫌いな物事が起源だったりする)

いろいろ考えているうちにワケがわからなくなり10日ほど過ぎた時、暫く考えるのを止めたようと思ったらボロっと「マル」がいいんじゃない?って…

MALU(マル)

ハワイ語で調べると「平和な」という意味。語源は、大きな木の幹や根元というような場所を示し、保護、避難所、隠れ場所、物陰と言うような「大きなものに守られている」というニュアンスで使われる言葉だそうで、これはいい!
日本の船に付ける「○○丸」なんていうのにも、そのまんまだけど日本のアイデンティティを表現してるんじゃ…なんて。

と言うことで、

船検証には無事に、MALU と名前が記載されたのでした。









あれは3年前…。

生まれて初めてヨット(セーリングクルーザー)でセーリングするという体験をした。風の力だけでバスくらいの大きさの船が海の上を帆走(はし)る。エンジンを切った時の静けさと引き換えに水を切ってはしる水音や風がセール(帆)に当たる風切音、そして風上に向かってヒールし(船体が風下に傾い)て帆走る。

僕はヨットという乗り物の虜になってしまった。

そして… 艇を持つことになった。




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